商品やサービスを利用した際の支払い手段の1つに、キャッシュレス決済があります。
近年、キャッシュレス決済の需要は高まっており、多くの人が利用しています。
しかし、キャッシュレス決済にはどのような種類があり、よく利用されている決済について分からない方も多いでしょう。
この記事で分かること
- キャッシュレス決済は大きく分けて3種類
- キャッシュレス決済の中でクレジットカード決済の利用率が高い
- 世界のキャッシュレス決済普及率は40〜96%
- 日本のキャッシュレス決済普及率は36%と世界と比較すると低い
ここでは、それぞれのキャッシュレス決済のシェア率や決済サービスについて解説します。
日本と他国のキャッシュレス決済事情についても解説しているため、ぜひ参考にしてください。
キャッシュレス決済の中でもクレジットカード決済の利用率が高い
近年、利用者が増えているキャッシュレス決済ですが、キャッシュレス決済の中でもクレジットカード決済の利用が大半を占めています。
キャッシュレス決済とは、お金や小銭などの現金を使用せずにお金を払う方法です。
キャッシュレス決済を利用する利点として、ポイント還元や優待が受けられる、スムーズに支払いができるなど利便性の良さが挙げられます。
2022年のキャッシュレス決済の比率は、全体の36%と増加傾向です。
キャッシュレス決済の内訳は、以下の通りとなります。
キャッシュ決済の種類 | 比率 |
---|---|
クレジットカード決済 (デビットカード含む) | 31.4% |
コード決済 | 2.6% |
電子マネー決済 | 2.0% |
参照元:2022年のキャッシュレス決済比率を算出しました (METI/経済産業省)
クレジットカード決済の比率は高く、利用者や利用できる店舗が多いのが分かります。
百貨店や家電量販店、ホテルなどではクレジットカード決済の利用は50%以上です。
一方、コンビニ利用はコード決済が中心となり、電車利用は電子マネーが中心など用途によって決済手段が異なります。
それぞれの決済方法の詳細について、以下で解説していきます。
クレジットカード(デビットカード)の比率はキャッシュレス決済全体の88%
クレジットカードの比率は、キャッシュレス決済全体の88%と大半を占めています。
クレジットカード決済は、キャッシュレス決済の中でも一般的な決済方法で多くの方が利用しています。
クレジットカードの支払い方法は後払いとなり、銀行口座を登録すると利用できます。
クレジットカード決済の利点は、ポイント還元があったり、優待を受けられたりする点です。
例えば、楽天カードを店舗で利用すると100円につき1ポイント還元されます。
貯まったポイントは、1ポイント1円としてさまざまな店舗で利用できるのです。
さらに、楽天グループのサービスを優待価格で利用できたり、ポイントが多く還元されるサービスに参加できたりします。
現金払いにはないポイント還元や優待を受けられる点が、クレジットカードの魅力といえるでしょう。
QRコード決済の比率はキャッシュレス決済全体の7%
QRコード決済の比率は、キャッシュレス決済全体の7%ですが、年々比率が高くなっている決済方法です。
QRコード決済ではコードを利用者が読み込んだり、自分のコードを店舗側に読み込んでもらったりすると支払いが完了します。
QRコード決済は特定のモバイルアプリを用いて、銀行口座もしくはクレジットカードと紐づけると利用できるようになります。
日本では2016年にサービスが開始され、LINE Payや楽天ペイ、PayPayなどが代表的です。
QRコード決済では、クレジットカードと紐づけて利用するとポイントの2重取りができたり、個人間で送金できる利点があります。
さらに、PayPayでは割り勘機能があります。
割り勘機能では、1人あたりの金額がすぐに算出できるほか、まとめて支払いをおこなった人に送金できるため支払いがスムーズです。
今後も普及が見込まれる決済方法なため、QRコード決済はさらに拡大していくでしょう。
電子マネーの比率はキャッシュレス決済全体の5%
電子マネーの比率は、キャッシュレス決済全体の5%と毎年安定した比率を保っています。
電子マネーとは、電子的なデータのやり取りで現金と同じように商品の購入やサービスを利用できる決済方法です。
電子マネーは、銀行口座やクレジットカードと紐づけて事前入金、もしくは後払いで利用できます。
クレジットカードは決済時に暗証番号やサインが必要になりますが、電子マネーは端末にかざすだけで支払いが完了します。
そのため、手間なく支払いがスムーズにおこなえるのです。
さらに支払いは事前にチャージして利用する電子マネーが多いため、使いすぎる心配がなく、お金の管理がしやすいのも特徴といえるでしょう。
クレジットカード決済サービスおすすめ3選
クレジットカード決済サービスの中でも、おすすめのクレジットカードは以下の3選です。
詳細 | 楽天カード | エポスカード | リクルートカード |
---|---|---|---|
還元率 | 1.0% | 0.5% | 1.2% |
年会費 | 永年無料 | 永年無料 | 永年無料 |
ブランド | VISA JCB Mastercard | VISA | JCB VISA Mastercard |
貯まるポイント | 楽天ポイント | エポスポイント | リクルートポイント |
クレジットカード決済を利用すると、ポイントが還元されたり、優待を受けられたりなどの利点があります。
ポイント還元や優待内容は、クレジットカードによって異なるため、あなたが優先したい内容が含まれているクレジットカードを選択するとよいでしょう。
それぞれのクレジットカードの特徴について、解説していきます。
楽天カードは貯まったポイントの使い道が豊富
楽天カードは、貯まったポイントの使い道が豊富にあります。
主なポイントの使い道は、以下の通りです。
ポイントの使い道 | 詳細 |
---|---|
楽天ポイントマークのある店舗で利用する | 貯まったポイントを買い物や食事に利用できる マクドナルド ガスト すき家 くら寿司 サンマルクカフェ ファミリーマート コーナン ツルハドラック ダイコクドラックなど |
月々の支払いに利用する | 当月請求分のショッピング利用代金の支払いに充てられる 利用できるのは通常ポイントのみで、毎月12〜24日までに受付をおこなう |
楽天グループのサービスに利用する | さまざな楽天サービスに利用できる 楽天モバイルの支払いに利用する ポイント運用をおこなう 楽天市場で商品の購入に利用する 楽天トラベルなど旅行費用に充てる グッズに交換する |
表から分かるように楽天カードは1.0%と高還元なだけでなく、ポイントの使い道が豊富で使い勝手が良いカードといえるでしょう。
貯まったポイントは、1ポイント=1円として利用が可能です。
セキュリティ強化や保険も充実している
楽天カードは、セキュリティ面や付帯保険も充実したクレジットカードです。
楽天カードには、カード利用のお知らせメールや不正検知システムが導入されています。
さらに、ワンタイムパスワード認証や本人認証サービスなど自身でパスワードを入力する必要があるため、第3者からの不正利用を未然に防止できます。
トラブルや被害に合った場合は、電話だけでなくチャットからも問い合わせ可能なため、急ぎの時でも対応が可能です。
さらに、楽天カードには保険サービスも付帯されています。
付帯されている保険の詳細は、以下の通りです。
付帯サービス | 内容 | 保証金額 |
---|---|---|
海外旅行傷害保険 | 傷害死亡・後遺障害 傷害・疾病治療費用 賠償責任 | 2,000万円 200万円 3,000万円 |
楽天カードでクレジットカード決済をおこなった場合に、保険は適用されます。
さらに、ハワイのラウンジや手荷物宅配優待などが利用できたり旅行時に嬉しい特典もあります。
楽天カード基本情報
年会費 | 永年無料 |
---|---|
還元率 | 1.0% |
申込条件 | 18歳以上の方 |
ブランド | VISA Mastercard JCB American Express |
付帯・保険 | カード盗難保険 海外旅行保険 |
参照元:楽天カード
エポスカードの利用でさまざまなエポス会員限定特典が受けられる
エポスカードでは、クレジットカードの利用でさまざまな会員限定特典が受けられます。
例えば、年4回おこなわれるマルコとマルオの7日間では、期間中に何度でも10%の優待が受けられるのです。
さらに、居酒屋やカフェ、アミューズメントなど優待を受けられる店舗は10,000店舗にのぼります。
それぞれの優待詳細は、以下の通りです。
優待店舗 | 優待内容 |
---|---|
スターバックス | スターバックスカードに入金もしくはオートチャージするとエポスポイントが2倍 |
イオンシネマ | 1,800円の一般価格からエポトクプラザからの事前購入でいつでも1,400円 |
エクスペディア | クーポン利用で予約金額から割引 |
EPARK | エポスポイント3倍 |
モンテローザグループ | エポスポイント5倍 |
ビッグエコー | エポスポイント5倍 料金割引 |
よく利用する店舗が含まれている場合は、エポスカードを活用して優待やポイント還元を受けましょう。
エポスカードを店舗で受け取れる
エポスカードは、ネット申し込み後、最短当日にマルイ店舗で受け取りが可能です。
通常、自宅へカードの配送を希望すると1週間程度必要になります。
しかし、エポスカードでは当日の受け取りが可能なため、クレジットカードを急ぎで用意したい方には嬉しい利点です。
申し込みから受け取りまでの流れは、以下の通りとなります。
- Webから申し込む
- 入会審査
- メールで審査結果を通知
- 受け取り方法を選択
- マルイ店舗で受け取る
マルイ店舗で受け取る場合は、本人確認書類が必要です。
さらに、クレジットカードを店舗で受け取る場合は審査結果メール通知後1週間以内に受け取りを完了させましょう。
エポスカード基本情報
年会費 | 永年無料 |
---|---|
還元率 | 0.5% |
申込条件 | 満18歳以上のかたで日本国内に居住されているかた |
ブランド | VISA |
付帯・保険 | 海外旅行損害保険 |
参照元:エポスカード
リクルートカードはポイント還元率が1.2%と高還元なカード
リクルートカードは、ポイント還元率が1.2%と高還元なカードです。
一般的に還元率0.5%のクレジットカードが多いため、1.0%以上は高還元なクレジットカードといえます。
例えば、10万円を利用した場合、0.5%のクレジットカードとリクルートカードで還元されるポイントがどのくらい違うのか比較してみます。
クレジットカード | 10万円利用した場合のポイント還元 |
---|---|
1.2%還元のリクルートカード | 1,200円 |
0.5%還元のクレジットカード | 500円 |
表から分かるように、同じ金額を利用した場合でも700円の差が生じます。
年間で計算すると、リクルートカードの方が8,400円も多くポイントが還元されるのです。
公共料金や家賃、保険料など固定費の支払いにリクルートカードを利用すると効率よくポイントが貯められます。
貯まったポイントは他ポイントに交換が可能
リクルートカードで貯まったポイントは、1ポイント=1円で他ポイントに交換が可能です。
交換できる他のポイントに、Pontaポイントやdポイントがあります。
Pontaポイントへの交換手順は、以下の通りです。
- リクルートにログインする
- 交換ポイント数を入力する
- ポンタWebにログイン
- 交換完了
Pontaポイントに交換するためには、PontaWebの会員登録が必要です。
dポイントへの交換手順は、以下の通りとなります。
- リクルートにログインする
- 交換ポイント数を入力する
- dアカウントにログインする
- 交換完了
dポイントに交換する場合も、dアカウントの登録が必要です。
Pontaポイントやdポイントに交換できると、au Payやd払いなど利用できる場面も多いため、ポイントの使い道に困る心配もありません。
リクルートカード基本情報
年会費 | 永年無料 |
---|---|
還元率 | 1.2% |
申込条件 | 18歳以上の方 |
ブランド | JCB VISA Mastercard |
付帯・保険 | 旅行傷害保険(利用付帯) ショッピング保険 |
参照元:リクルートカード
QRコード決済サービスおすすめ3選
QRコード決済サービスでおすすめの決済方法は、以下の3選です。
詳細 | PayPay | 楽天ペイ | d払い |
---|---|---|---|
還元率 | 0.5〜1.5% | 1.0〜1.5% | 0.5〜1.0% |
相性のよいクレジットカード | PayPayカード | 楽天カード | dカード |
対応店舗数 | 374万ヶ所 (2022年8月現在) | 約500万ヶ所 | 約479万ヶ所 (2023年5月現在) |
会員数 | 5,800万人 (2022 年8月現在) | 非公開 楽天IDは1億人以上 | 5,199万人 (2023年5月現在) |
QRコード決済を利用すると、クレジットカードの紐づけでポイントが2重取りできたり、支払いがスムーズにおこなえる利点があります。
相性のよいクレジットカードを利用するとポイントがより効率的に貯められるため、あなたがよく利用するクレジットカードと一緒に利用するのもよいでしょう。
それぞれのQRコード決済詳細について、以下で解説します。
PayPayは最短1分で登録が完了する
PayPayは、簡単な操作で最短1分で登録が完了します。
PayPayとは、スマートフォンからQRコードを読み取ったり、提示したりするだけで支払いが完了する決済方法です。
PayPayの登録から利用までの手順は、以下の通りとなります。
- PayPayアプリをダウンロードする
- 電話番号とパスワードを入力してアカウントの登録をおこなう
- 支払い設定をおこなう
- QRコードを提示もしくは読み取りで支払い完了
支払い設定には、銀行口座の他にクレジットカードやATMからのチャージなど、3種類から選択できます。
PayPayの利用頻度なども考慮し、あなたに合う支払い設定を選択しましょう。
PayPayの利用でPayPayポイントが貯まる
PayPayを利用すると買い物をするたびに、PayPayポイントが貯まります。
PayPayポイントとは、店舗やYahoo!サービス等のネットサービスで獲得できるポイントです。
ポイント残高や付与予定のポイントは、ホーム画面のポイントから確認できます。
貯まったポイントは、支払いに使えるだけでなく運用にも利用できます。
ポイント運用では、1ポイントから疑似運用体験をはじめられるだけでなく、いつでも出し入れが可能な利点もあるのです。
ポイントの使い道が明確でない場合は、ポイント利用設定で貯めるを選択し、後日まとめて利用するのもよいでしょう。
友人や家族に残高が送れる
PayPayポイントは、友人や家族に残高が送れます。
残高を送ったり、受け取ったりできると複数人での割り勘や買い出し時などの立て替え、親子間でのお小遣いや仕送りに利用できます。
PayPayで送金する利点は、次の通りです。
- 1円単位で金額が指定できる
- 何度でも手数料無料
- 24時間365日利用できる
- 口座番号が不要
- 履歴が残るため見返しもできる
PayPayでの送金は、やり取りがスムーズにおこなえるだけでなく、遠くにいてもいつでも受け取れます。
さらに、チャット機能でメッセージを送れたり、誕生日や日々の感謝などテーマを選らんで送金できたりするため相手に気持ちを伝えやすいのも特徴といえるでしょう。
参照元:PayPay
楽天ペイは支払いに楽天ポイントが使える
楽天ペイは、支払いに楽天ポイントが利用できます。
楽天ペイは、楽天が提供するキャッシュレス決済のため、楽天ポイントと相性のよい決済方法です。
そのため、楽天ポイントが利用できない店舗でも楽天ペイで支払いができると、結果的に楽天ポイントを支払いに充てられます。
楽天ペイで支払いができる店舗は、以下の通りです。
ジャンル | 店舗 |
---|---|
コンビニ | セブンイレブン ファミリーマート ローソン ミニストップ Kioskなど |
スーパーマーケット | イズミヤ イトーヨーカドー 西友 万代 アリオなど |
ドラックストア | ウェルシア薬局 コクミン ココカラファイン マツモトキヨシ ダイコクドラックなど |
グルメ | ケンタッキーフライドチキン ガスト スシロー タリーズコーヒー 吉野家など |
家電量販店 | エディオン ジョーシン ヤマダ電機 ケーズデンキなど |
楽天ポイントは、さまざまな店舗で利用できます。
購入する商品の金額が大きくなるほど、還元されるポイントも増えます。
そのため、商品購入時は支払いに楽天ペイが利用できないか確認してから支払いをおこないましょう。
楽天ペイのコード払いでいつでも最大1.5%還元
楽天ペイでは、楽天カードから楽天キャッシュにチャージとチャージ残高の支払いで最大1.5%のポイントが還元されます。
楽天ペイアプリ利用時のポイント還元率は、以下の通りです。
支払い方法 | 還元率 | 進呈日 |
---|---|---|
チャージ払い (楽天カード) | 1.5% | 翌日 |
チャージ払い (その他のカード) | 1.0% | 翌日 |
ポイント払い | 1.0% | 翌日 |
楽天銀行口座払い | 1.0% | 翌日 |
楽天カード払い | 1.0% | 翌月15日前後 |
表から分かるように、楽天カードからチャージした楽天キャッシュをコード払いに利用すると最大還元率の1.5%のポイントが付与されます。
最大還元率は他社のキャッシュレス決済のように、前月の利用状況などは関係ないため、誰でも対象になります。
さらに、楽天ポイントカードの加盟店の場合、ポイントカードの提示で最大2.5%のポイント還元が可能です。
楽天ペイは、楽天カードを所持している方にとってはポイント還元率がよく、より効率的にポイントが貯められる決済サービスといえるでしょう。
参照元:楽天ペイ
d払いはdポイントの2重取りができる
d払いとdポイントを提示して支払いをおこなうと、dポイントの2重取りができます。
d払いは、ドコモの方はもちろんドコモ以外の方もdアカウントを所持していると利用が可能です。
dポイントを2重取りできる店舗は、以下の通りとなります。
- ローソン
- ファミリーマート
- 高島屋
- TOWERRECORDS
- メガネスーパーなど
例えば、コンビニで10万円分の支払いをd払いでおこないます。
dポイントを提示した場合は1,000ポイント、dポイントを提示しなかった場合は500ポイントの還元となり、500ポイントも還元されるポイントが異なるのです。
日常的にd払いを利用している方は、dポイントと併用して利用すると効率よくポイントが貯められます。
携帯料金とまとめて支払える
ドコモと携帯の契約をしている方は、d払いで利用した金額と携帯料金を合算して支払えます。
支払いをまとめていると、払い忘れの防止や利用料金の把握が容易になるのです。
設定可能な利用限度額は、契約者の年齢や利用状況によっても異なります。
利用限度額以内は1,000円単位で細かく設定できるため、使いすぎ防止にもなるでしょう。
ただし、携帯料金も含めて利用できる限度額の最大は10万円までです。
そのため、高額な商品を購入する場合や携帯料金が高額な方は、こまめに確認する必要があります。
参照元:d払い
電子マネー決済サービスおすすめ3選
電子マネー決済サービスのおすすめは、以下の3選です。
詳細 | Suica | WAON | nanaco |
---|---|---|---|
還元率 | 0.5% | 0.5% | 0.5% |
設置箇所数 | 226万ヶ所 | 117万ヶ所 | 約104万ヶ所 |
決済サービス | モバイル カード | モバイル カード | モバイル カード |
手数料 | なし | なし | 300円 |
電子マネーは、暗証番号やサイン不要で支払いを完了させられる利点があります。
さらに、事前にチャージして利用する場合が多いため、後払いであるクレジットカードのように使いすぎを心配する必要もありません。
それぞれの電子マネーの詳細について、解説していきます。
Suicaはバスや電車利用時に便利なカード
Suicaは、バスや電車利用時に現金不要で利用できる便利なカードです。
パスケースに入れたまま読み取り部にタッチするだけで自動的に精算され、北海道から沖縄まで全国で利用できます。
Suicaではあらかじめ入金をするため、乗り降りしたり、途中下車したりした場合でも窓口で精算する必要がありません。
急いでいる場合や都度精算するのを手間に感じる方には、便利な支払い方法といえます。
買い物もワンタッチで完了する
Suicaは鉄道の利用だけでなく、ICOCAやSuica、PASMOのマークがある店舗で利用できます。
支払い方法も簡単で、スマートフォンでタッチするだけで完了します。
アプリを立ち上げたり、コードを読み取ったり、画面をスキャンしたりなどの必要がありません。
Suicaは、以下の店舗で利用できます。
ジャンル | 店舗 |
---|---|
コンビニ | セブンイレブン Kiosk デイリーヤマザキ ファミリーマート ローソン ミニストップ |
スーパー・ショッピングセンター | ららぽーと イオン イトーヨーカドー ヨークマート |
グルメ | いきなりステーキ ガスト かっぱ寿司 CoCo壱番屋 コメダ珈琲店 スターバックス |
表からわかるように、全国各地で利用できるエリアは拡大しています。
参照元:Suica公式サイト
WAONはイオングループで利用するといつでもポイント2倍
WAONは、イオングループで利用するといつでもポイントが2倍になります。
WAONは、イオンが提供する電子マネーでイオン銀行ATMやWAONの取り扱い店舗で入金すると利用が可能です。
通常、WAONで支払いをおこなうと200円ごとに1ポイントが付与されます。
しかし、イオングループの対象店舗で会員登録が完了されたWAONで支払うと200円ごとに2ポイントが付与されるのです。
対象となる店舗は、以下の通りとなります。
- イオン
- イオンスタイル
- ダイエー
- マックスバリュ
- イオンモールなど
普段からイオングループを利用している方は、WAONで支払いをおこなうと効率よくポイントが貯められます。
WAONで支払いをおこなうとお得な優待が受けられる
イオングループでは、WAONで支払いをおこなうと現金やクレジットカード支払いにはない優待が受けられます。
さまざまな優待の詳細は、以下の通りです。
特典 | 詳細 |
---|---|
お客さま感謝デー | 毎月20日、30日 電子マネーWAONの支払いで5%OFF |
G.G感謝デー | 毎月15日 G.G WAON・ゆうゆうワオンでの支払いで5%OFF |
ボーナスポイント | 対象商品の購入でボーナスポイントをプレゼント |
わくわくデー | 毎月5日、15日、25日 ポイント2倍 |
WAONでの支払いはタッチするだけで支払える便利さだけでなく、割引やポイント付与などお得な優待を受けられる利点もあります。
nanacoはセブンイレブンで公共料金の支払いにも使える
nanacoは、セブンイレブンで公共料金の支払いにも利用できます。
nanacoとは、セブンイレブンやイトーヨーカドーなど全国90万店舗以上で利用が可能な電子マネーです。
通常、公共料金は電子マネーやクレジットカードなどでは支払えず、現金のみとしています。
しかし、nanacoではポイントは付与されませんが、公共料金の支払いが可能です。
nanacoで支払う利点として、支払いに対するポイントは付与されないものの、クレジットカードからチャージする際のポイントが還元されるのが挙げられます。
現金での支払いではポイントは還元されないため、固定費の支払いでポイントが付与されるのはnanacoを利用する利点といえるでしょう。
nanacoポイントはさまざまなサービスで貯められる
支払いに利用できるnanacoポイントを効率よく貯められる、さまざまなサービスがあります。
nanacoポイントを貯められるサービスは、以下の通りです。
サービス | 詳細 |
---|---|
nanacoメールマガジン | nanacoメールマガジンを読むと、ポイントが貯まる |
セブン銀行 | セブン銀行との取引でnanacoポイントが貯まる デビットサービスの利用金額に応じて0.5〜1.0% 給与・賞与の受け取りで初回500ポイント |
サミットエナジー | サミットエナジーの電機料金プラン「nanacoプラン」への申し込みで100円につき2ポイント貯まる |
日本旅行 | 日本旅行のnanacoポイント特典付商品にて旅行した際に、サイトから加算申請をした方に特典分のnanacoポイントを還元 |
ペットボトルリサイクル | nanacoを自動回収機にタッチしてペットボトルをリサイクルすると、ペットボトル1本に対して2リサイクルポイントを付与 500リサイクルポイントで50ポイントに交換 |
サカイ引越センター | サカイ引越センターで見積もりを依頼し、引越をおこなうと200円につき1ポイント還元 |
表からわかるように、さまざまなサービスを利用するとnanacoポイントが貯められ、1ポイント1円として利用できます。
参照元:nanacо公式サイト
日本のキャッシュレス普及率は36%
2022年の日本のキャッシュレス普及率は、36%です。
キャッシュレス決済額の比率の推移は、以下の通りとなります。
年度 | キャッシュレス決済の比率 |
---|---|
2018年 | 24.1% |
2019年 | 26.8% |
2020年 | 29.7% |
2021年 | 32.5% |
2022年 | 36.0% |
表から分かるように、2021年の32.5%に対して2022年は3.5%上昇しており、2018年からみても年々利用者が増えてるのです。
日常生活において、7〜8割程度以上キャッシュレスを利用するとしている方は全体の54%となり、キャッシュレス決済は広く浸透しています。
しかし、世界と比較すると日本のキャッシュレス決済は遅れています。
日本でキャッシュレス決済が遅れている要因は、以下の通りです。
- 現金主義の人が多い
- 偽札の偽造が少ない
- 加盟店手数料が高い
さらに、高齢化が進んでいる日本では、年配者がキャッシュレス決済を使いこなせないなどの理由で懸念されている背景もあります。
人手不足を解消するためにも、支払いがスムーズにおこなえるキャッシュレス決済は必要です。
そのため経済産業省では、2025年までに4割程度までキャッシュレス決済の比率を上げるのを目標として政策に取り組んでいます。
世界のキャッシュ普及率は主要国で40〜90%台
世界のキャッシュレス普及率は、主要国で40〜90%台と日本よりも高い普及率です。
主要国のキャッシュレス普及率は、以下の通りとなります。
主要国 | キャッシュレス普及率 |
---|---|
韓国 | 93.6% |
中国 | 83.0% |
オーストラリア | 67.7% |
イギリス | 63.9% |
シンガポール | 60.4% |
アメリカ | 55.8% |
韓国ではクレジットカード決済が主流ですが、中国では主にQRコード決済が浸透しているなど、国によってキャッシュレス決済の種類が異なります。
韓国でクレジットカード決済が好まれる理由として、クレジットカード利用額20%の所得が控除されたり、宝くじの権利が付与されたりなどが挙げられます。
一方、中国ではAlipay(アリペイ)が代表的で保険料の支払いや資産運用の商品もQRコード決済で購入ができるため、利用者が多いのが特徴です。
国を挙げてキャッシュレス決済を推進したり、現金よりもキャッシュレス決済の方が信頼が高かったりなどの背景から、世界ではキャッシュレス決済が普及したといえるでしょう。
シェア率を参考にキャッシュレス決済を上手にとり入れよう
ここでは、キャッシュレス決済の利用率やおすすめのキャッシュレス決済方法について解説しました。
現在、キャッシュレス決済は増加傾向にある支払い方法です。
キャッシュレス決済での支払いは、現金払いよりもスムーズに支払いがおこなえたり、ポイントが還元されたりなどの利点があります。
さらに、キャッシュレス決済の種類は1つではありません。
クレジットカード決済やQRコード決済、電子マネー決済などさまざまな種類から選択できるのです。
それぞれの決済方法に異なる利点があるため、あなたに合う決済方法を選択し、キャッシュレス決済を上手に活用しましょう。